感想
ちょっと前に見た「燕」と並んで、泣きエピソードの「蛍」も視聴。
結果、ボロ泣きでした。
どちらも目の前にいるのに見えない設定という共通点はあるが、
蛍エピソードの方は、お互い好き合う恋人のような関係なので、
どう考えても泣ける。
つーか、泣くしかない。
しかも、最後は虫に戻って会いに行き、虫として寿命を終えるとか
花粉症の僕が、花粉シーズンに泣きたくなくても
無理矢理、涙を絞り出される、そんなレベルで涙が出る。
印象に残ったシーン
夏目に事情を話す蛍
最後まで見ると分かるが、蛍の目的は、晴れ姿を見るだけではない。
飲まなきゃやってられないとも解釈できる。
蛍「取り憑く?失礼な。あれは私の友人だ」 夏目「友人?じゃあ、あの人は妖怪が見えるのか?」 蛍「昔の話だ。若い頃のあの人とはよく話をした。しばらくはずっと一緒にいた」 蛍「でも、ある日突然、あの人は私のことが見えなくなった。それっきりだ」 夏目「見えなくなったって、そんな事あるのか?」 蛍「大人になるとそういう力が衰える者もいるらしい」 夏目「そうか・・・そんなこともあるのか」 蛍「私はあの人が近々結婚すると聞いたので、せめて晴れ姿を見るだけでも思って来たのさ」
沼で語り出す蛍
蛍「あの人はアキフミさんって言うんだ。あの人はアヤカシが見えることで」 蛍「家族からも周りからも、変な目で見られて苦しんでいた」 蛍「ここへ1人で泣きに来るのを、そっと隠れていつも見ていた」 (長いので省略) 蛍「でも、ある日、あの人の目は私を写さなくなった」 蛍「私が触れても気づかなくなった」 蛍「あの人は沼に来て何度も呼んだけど、目の前に立つ私が見えなかった」 蛍「お前も、いつの日か見えなくなるだろうか」 夏目「・・・・」
蛍のことを語るおっさん
おっさんの中では、蛍は過去の出来事になっていて
蛍の立場が辛い。
おっさん「僕は辛かったよ。いつも1人だったから」 おっさん「でも、1人のアヤカシと仲良くなってね。好きになった」 おっさん「言えなかったけど、愛していたんだ」 おっさん「それが、ある日突然、アヤカシのことが全く見えなくなってしまって」 おっさん「それきりだった。どうしてもあの娘のことが忘れられなくて」 おっさん「結婚もせずにいたんだけど」 おっさん「やっと、やっと心から愛する女性に会うことができたんだ」
2人を見送る蛍
蛍「よかった」 夏目「キヨ」 蛍「大切な人を見つけたんだな。あの人」 蛍「もう一人ではないんだな」 夏目「(キヨ、君はそれでいいのかい)」
うなだれるおっさんを抱きしめる蛍(回想シーン)
夏目が名付けた「キヨ」は、このシーンの好きよの「きよ」らしいので
名づけた時点で伏線が張られてたわけだ。
おっさん「出てきてくれ。俺のこと嫌いになったのか」 蛍「好き・・・好きよ」