[あらすじ]
主人公、遠野貴樹の半生(?)を綴る3話構成の映画
第1話「桜花抄」
小学生の貴樹は同級生の明里と仲がよかったが、中学になると明里が栃木に引っ越してしまう。しばらくして、明里から手紙が届き貴樹は文通するようになる。そして、今度は貴樹が鹿児島に引っ越すこととなり、もう会えなくなる。貴樹は明里と会う約束をする。その当日、貴樹は大雪で約束の時間に到着できなかったが、明里は待っていた。二人は、離ればなれだった時間を埋めるように話をして、雪の舞う桜の樹の前でキスをした。貴樹は手紙をなくしてしまい、明里は手紙を渡せなかった・・・
第2話「コスモナウト」
種子島に引越してきて、高校生になった貴樹。中学のとき貴樹に一目惚れした花苗は、告白できないまま高校卒業を控えていた。花苗は、貴樹の帰りを待ち伏せしいつも一緒に帰っていた。メールをする貴樹を見て、花苗はメールの相手が自分だったらいいのにと思う。貴樹は送る相手のいないメールをいつも書いていた。スランプから脱出した花苗は、貴樹に告白しようとする。原付が故障し、歩いて帰る貴樹と花苗。花苗は、貴樹が自分に優しくしてくれるが、貴樹の心に自分がいないことを知り、告白をあきらめる・・・
第3話「秒速5センチメートル」
社会人として東京で働く貴樹。仕事に疲れ会社を止め、フリーで働く。付き合っていた彼女からの電話にも出ず、メールも返さない。貴樹の心の中にはいつも明里がいた。鹿児島に引っ越してからは、徐々に明里に手紙を書かなくなり、明里からも手紙がこなくなった。一方、明里は、貴樹のことは思い出としてしまい、結婚し普通に暮らしていた。貴樹は桜散る頃、踏切で明里と似た女性とすれ違う。そして振り返ると列車に遮られている。貴樹はその女性も振り返っていると期待したが、列車が通り過ぎると誰もいなかった・・・
[感想]
第1話。ホームで貴樹の手紙が風で飛ばされたところで「あちゃー」と思いました。でも、まあ良かったかなと思いました。第2話。今度は転校先でモテて、「何このリア充アニメ」と思ってましたが、貴樹がメールを明里に出してないと知り「どういうこと?」状態。???のまま、第3話突入。シーンがフラッシュバックされる中、へたれな貴樹と幸せに暮らす明里のギャップ。そして踏切で未練がましく振り返る貴樹。切ないというより苦い感じ。ほろ苦いじゃなくて、エスプレッソな感じ。
あそこで明里が振り返ってたら、第4話がドロドロの昼メロになるので無難な終わり方でしたが、それにしても厳しい現実を突きつけてくれます。「お前らアニメ見てないで現実を見ろ」ということでしょうか。貴樹のへたれぶりも現実ではよくあることだと思います。あのとき貴樹が手紙を渡してたら、明里の手紙を受け取ってたらとか、そもそも引越ししなかったらと思います。僕も一社会人として、「あの時、〜してたら」とか「〜だったら」とか後悔することはあります。いろいろ失敗している僕としては「一度切りの人生なので、好きなように生きたらいい」と思っています。まあ、幼馴染でも10年経てば人の気持ちも変わりますし、自分の人生を受け入れないとダメですね。
何か脱線してしまいましたが、いろいろと考えさせられるアニメでした。
[今日の一枚]
待ち合わせ時間が過ぎても駅の待合室で貴樹を待っていた明里
ここで明里のもらい泣きしました。僕がロマンチストということでしょうかw
評価: ★★☆ (よく分からない部分があったので、もう一回見ると思います)
,. -‐'''''""¨¨¨ヽ
(.＿＿_,,,... -ｧァﾌ| あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ！
|i i| }! }} /／|
|l､{ j} /,,ｨ//｜ 『おれは、現実逃避しようと思ってアニメを見ていたと
i|:!ヾ､_ﾉ／ u {:}//ﾍ 思ったらいつのまにか、厳しい現実を見ていた』
|ﾘ u' } ,ﾉ _,!V,ﾊ |
／´fト､_{ﾙ{,ィ'ｅﾗ , ﾀ人 な… 何を言ってるのか わからねーと思うが
/' ヾ|宀| {´,)⌒`/ |<ヽﾄiゝ おれも何をされたのかわからなかった
,ﾞ ／ )ヽ iLﾚ u' | | ヾｌﾄﾊ〉
|／_／ ﾊ !ニ⊇ '／:} V:::::ヽ 無難にひだまり見てればよかった…
/／ 二二二7'T'' ／u' __ /:::::::/｀ヽ
/'´r -―一ｧ‐ﾞＴ´ '"´ ／::::／-‐ ＼ 映像美だとか何とか映画賞受賞だとか
/ // 广¨´ /' ／:::::／´￣｀ヽ ⌒ヽ そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ
ﾉ ' / ノ:::::`ー-､___／:::::／/ ヽ }
_／｀丶 /::::::::::::::::::::::::::￣`ー-{:::... ｲ もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…
